パクチーブームとパクチーの真髄

テレビを見ていると間違えたタイ料理がじゃんじゃん紹介されるので辟易します。
昨今はパクチーブームというのもあって、パクチー鍋をやるお店等が出てきたりと本当にどうしようもないですね…

パクチーは付け合わせであり薬味です。
お店で何度も私のこの説明を聞いている方もいらっしゃいますが、度を超えたパクチーの使用はただ料理を台無しにするだけです。これまた必ずパクチーの話をするときに付け加えるのですが、日本人にとってのシソの葉やミョウガなどで鍋にしたりしますか?シソやミョウガをカレーライスにいれますか?日本のソース焼そばにシソやミョウガをもりもりで入れますか?

入れないですよね…

タイ料理にも絶対にあわない組み合わせがあります。
タイ人からみたら考えられないありえない組み合わせが平気でテレビに出たり
人気店とされるタイ料理店で出されています。

絶対にない組み合わせ、タイのカレー、これはどのカレーでもそうです。
グリーンカレー、レッドカレー、イエローカレー、レッドカレー炒めなど、
すべてのカレーに対してパクチーはいれてはいけません。

もう一つ入れているのがおかしい料理、パッタイやパッスィーユーやパッキーマオなどの
焼そばにパクチーはのせません。

パクチーをいれて良い料理を考えた方が手っ取り早いですかね、いれて良い料理はサラダ、スープ、汁を使う麺のみと断言しても良いかも知れません。付け合わせとしてはもう少しバリエーションがありますが基本タイ料理は様々なハーブを使った料理です。そのハーブがメインの料理なのにパクチーをいれてハーブの香りを消してしまったら元も子もありませんので薬味と付け合わせと彩りを考えて適量を間違えないようにお願いしたいですね…

もっとも日本でいう人気店にタイ人の客が食べにいっているのを見かける事は殆どありませんが…

当店はそういうタイ人が入らないお店ではなくタイ人が遠くからでもわざわざ食べに来てくれるお店でありたいと思います。

早くパクチーブーム終わらないものかしら…